物件をさがす
特徴で絞り込む
条件で絞り込む
賃料
価格
建物面積
土地面積
エリア
選択してください
その他の条件
< コラムTOPへ
2020.5.12
Rトピックス

僕たちが、兵庫区・長田区の山側エリアに熱視線を送るワケ。

神戸R不動産
 

ここ数年、神戸R不動産のメンバーがそれぞれの視点で熱視線を送っている、兵庫区と長田区の山側エリア。

赤い範囲が、僕たちが熱視線を送っている兵庫区・長田区の山側エリア。(Map data@2019 google)

兵庫区と長田区の山側エリアの中でも、僕たちが特に注目しているのは兵庫区の平野・祇園・山王、そして長田区の丸山。下町情緒と、古い街並みや山の裾野の雰囲気があいまって、なんとなく面白いエリアだと感じていた人も多いはず。でも現実問題としては、変わり者が多い僕らの周りでも、なかなか住む人が増えてこなかった。

と言っても、思ったより増えないだけで、ちょこちょこ住み始めている人もいるし、僕らの中には自ら土地を買って家を建てたメンバーもいる。

今回は、このエリアにどんな人が住み、どういった暮らしを送っているのかを僕たちなりの目線でみなさんに伝えるために、実際に兵庫区・長田区の山側エリアで暮らしている人たちに会って見聞きした内容を紹介したいと思う。

兵庫区 夢野以北エリア
兵庫区の山際の住宅街から望む三宮方面の景色。

兵庫区の山側エリアにある住宅街。その中でも最も山際の一帯に移住してきた、塚原さん(通称ヤギさん)という方がいる。彼は僕らにとってはそのエリアの開拓者のような存在で、2012年に住み始めてから兵庫〜長田区の山際エリアの可能性を追求し、自らの暮らしを通して体現してきた。2017年に僕たちが主催した塚原さんのトークイベントで彼から聞いた話には、このエリアの将来像が完璧に詰まっていた。

今回は塚原さんの許可を得て、当時のプレゼン資料をみなさんに一部公開するので、彼の考える兵庫〜長田区の山側エリアの魅力・ポテンシャルを感じ取っていただければ。

※クリックすると拡大します
※クリックすると拡大します
※クリックすると拡大します
兵庫区 平野エリア
神戸R不動産メンバー 西村が格安で購入し、DIY改装を行ったシェアハウスの外観(写真手前)

僕たち神戸R不動産の中では、古参メンバーの西村がこのエリアのパイオニア的存在として活動している。2017年に平野(兵庫区)の湊山温泉すぐそばの格安物件を購入し、DIYで改装工事を経て現在はシェアハウスとして運営している。

住人は、北野のグロサリーショップFARMSTANDやファーマーズマーケットの運営に関わる衛藤夫婦、設計事務所勤務の方、造園会社勤務の方、造形作家など計5人。みんなキャラクターが濃い。

左上 / 残置物の中にあったバナナ問屋の前掛けを再利用。 右上 / リビングは床の間のある立派な和室。 左下 / 物件から徒歩1分の場所にある湊山温泉(みなとやまおんせん)で汗を流す西村(右)と改装仲間。左2人はドイツ・イギリスからやってきた若者。 右下 / リビングの様子を別アングルから。新築には出せない趣がある。

すぐ近くには、スパイシーハウスという別のシェアハウスがある。こちらも神戸R不動産メンバーの井上が個人的に運営しており、国際結婚した彼女らしく、外国からの長期滞在者を受け入れ、地元民の長寿の秘訣「湊山温泉」や「烏原貯水池ハイキングコース」など、ローカルの魅力も案内している。

平野エリアには「祇園」という地名が残るなど、その昔は神戸の奥座敷として賑わっていたようで、洋館や和洋折衷の屋敷、京都を思わせるような和建築が突然に現れる。スパイシーハウスも、その流れを感じさせる素敵な和建築だ。

左 / スパイシーハウスの趣ある玄関。 右上 / スパイシーハウス内部。和とインドのコラボレーションがおもしろい。 右下 / スパーシーハウス遠景。山と川の際に建つ正面奥の建物がそれ。

一方で洋館を購入して住んでいるのは、2017年から少しずつDIYで改装しながら居住スペースの改良を重ねている下(しも)さん一家。「この先は進めるのかな?」という細い山際の路地を抜けると、立派な洋館が現れる。

下さん一家が住む、兵庫区の山際に建つ古い洋館のリビング。

仲介以来、久しぶりに訪ねて住み心地を聞いてみると「山の風が気持ち良い」「東山商店街が近く、買い物も思ったより不便ではない」とのこと。たしかに、このエリアは東山商店街まで徒歩でも自転車でも行ける立地で、灘区でいう摩耶山と水道筋商店街と同じような関係だ。三宮界隈へも、同じように自転車で行ける。ただ、兵庫区の方が家は圧倒的に安い。(ちなみに、下さんはJR元町駅北側でジュエリー工房兼ショップを営んでいて、自転車で通勤している)

固定観念を取り払ってシンプルに立地から暮らしを考えると、兵庫〜長田の山側エリアのポテンシャルは分かりやすい。

長田区 丸山エリア
以前神戸R不動産のサイトに掲載していた銭湯跡物件。(取材時の様子)

神戸R不動産の掲載物件をウォッチしていただいている方は覚えているかもしれない、丸山(長田区)の銭湯跡物件。この物件を購入されたのは東京のミュージシャン夫婦で、2019年秋から移住し、自分たちで少しずつDIYしながら新しい場所に作りかえる活動をスタートしている。丸山に新しい血を注ぎ込んでくれるであろうふたりの活動を、僕らも陰ながら応援していきたい。(活動の詳細は彼らのFACEBOOKページで)

東京から移住してきたおふたり。銭湯跡の空間を活用して新しい場所を生み出そうとする彼らの活動が楽しみだ。

神戸R不動産のDIY住宅再生番長・西村は、ここ丸山エリアでも僕たちの中の先駆者として活動している。

今回は、市営分譲住宅として販売された平屋(ボロボロにもほどがあるほどのボロ屋)を購入して、DIYで改装し自宅として利用中。夢野以北エリアで紹介した塚原さんからアドバイスを受けて、庭で自ら野菜を育てている。

左 / 神戸R不動産メンバー 西村が格安で購入し、DIYで改装した平家。手前は畑。 右上 / 改装前のボロ屋状態。 右下 / 西村(右端)と改装仲間。中央右はヤギさん、左2人は平野エリアの写真にも登場していた外国からきた若者たち。
丸山の住宅街の様子。改装すればよくなりそうな空き物件がゴロゴロ転がっている。

丸山エリアのポイントは、ずばり住宅価格の安さ。土地や建物が叩き売り状態で、不動産業者さえ仕事にならないと敬遠している。ということは、僕たちが熱視線を送るエリアということになる。

僕らとしては、三宮・元町方面や北区・西区へ車通勤する人で、「ありきたりじゃない場所に住みたい」「耕すように暮らしたい」という人には強くおすすめしたい。

神戸電鉄丸山駅近くから海側を望む。
左上 / 車1台がようやく通れるほどの手作り感のあるトンネル。 右上 / 駐車場代がとにかく安い。(夜間は¥100/360分) 左下 / 駅から少し歩いたところにある和菓子店。 右下 / アーバンファーミングできそうな空き地が点在している。
【まとめ】 僕たちが兵庫区・長田区の山側エリアに熱視線を送るワケ

最後に、僕たち神戸R不動産の目線で、兵庫区・長田区の山側エリアの魅力をまとめるとこうなる。

● 兵庫区の山側エリアの良さ

実は三宮や元町に近い。自転車移動の便利さを知ったら街への距離は問題ない。2系統あるバスを利用すれば雨の日の移動も問題なし。湊山温泉という楽園のような場所がある。古い街並みが残っている。物件が安い(売買も賃貸も)。裏山にすぐ入れる。そして六甲おろし(山からの風)が気持ち良い。東山商店街に歩いて行けて楽しい。北区へのアクセスが良い(近くの有馬街道を通れば高速代不要)。北区に実家・仕事場を持つ人、都会に住んで農業に関わりたい人にちょうどいい立地。

● 長田区の山側エリアの良さ

実は西区や北区に近い。土地や建物が叩き売り状態でめちゃくちゃ安い。駐車場価格も格安で、車移動する人には便利。自家菜園を絡めた食のビジネスを営みたい人に合っていそう(例えば、三宮や元町で飲食業を営む人が自家菜園をする、育てた野菜つくる加工品ビジネスの拠点にするなど)

正直、まだまだ伝えきれていない他の魅力(山のアクティビティや周辺店舗など)もたくさんある。それらについては、今後も物件情報やコラム、reallocalなどを通じて発信していきたいと思うので、今後も神戸R不動産の情報をチェックしていただければ。実際に歩いてみてもらうと街の魅力を感じてもらえると思うので、まずはこのエリアに足を運んでもらいたい。

最後に取材時のスナップをどうぞ。少しでも街の空気を感じてもらえれば。

丸山エリアの玄関口、神戸電鉄 丸山駅の様子。
神戸電鉄 丸山駅前の駐輪場。後輪はどこへ?
丸山の住宅街。文化住宅とバスケットゴールのバランスが新鮮。
丸山の住宅街。懐かしい姿の住宅が現役で残っている。
平野を東西に貫く道路・山麓線沿いの様子。ずっと気になっている喫茶店がある。
平野の住宅街にあるビル。個性的な窓枠はいつも見てしまう。
平野の住宅街。神戸の奥座敷と言われていただけあり、所々に風情を感じる。
昔ながらの商店街の雰囲気が残る平野商店街は見て回ると楽しい。もちろん、買い物もできる。
ひょっこり江戸時代から続くような寿司屋があったりするのも、平野のおもしろいところ。
平野商店街の裏手。中央の錆びれた建物の1階に知る人ぞ知るうどん屋がある。
平野山側の住宅街。いたるところに空き地があり、そのひとつひとつに可能性を感じる。
URLをコピー
PC版 copyright(c)神戸R不動産