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2011.6.20

「美味しい空気」「山道」「眺望」のある日常

小泉寛明(神戸R不動産/Lusie Inc.)
 

前回のコラムで坂を上がれば得られるものがあると書きましたが、今回はその得られるものについて説明させて頂きます。住処を決めることは、どこに自分の「日常」の場を設定するかということです。神戸の山側の物件を住処にすると、都会とはちょっと違った暮らしを選択することになります。「日常」に坂を上がるという行為が加わりますが、その見返りに「美味しい空気」「山道と隣接」「海と山への眺望」を得られるようになります。

空気が美味しい日常

森林浴をしに行くと言いますが、山に近く六甲おろしが吹く神戸の町は、毎日北から南に山風が吹きます。この風が山の浄化された空気を町中まで運んでくれます。神戸三ノ宮の北側の北野町は古くは真珠産業が栄えた場所で、いまでもその関係の会社が多くあります。真珠の加工の条件としては、風通しが良く、空気が透き通っていることが必要なので、貿易港であるという条件に加え空気や風といった条件が整っている北野に沢山関連企業が集まったのです。それと同じように住処についても空気や風で不動産が評価されるようになってもいいのに、と思っています。


阪神間の街では山で浄化された空気を、風が運んできてくれます。
山道と隣りあわせの日常

神戸の山側には無数の山道があります。六甲山はトレッキングでも有名な山ですが、山の麓に住むと、日常に山トレッキングのある生活があるということになります。ストイックにトレッキングを楽しむ方もいれば、山の中腹の所々にある茶屋でのご飯が楽しみで登る方など、様々な方がいらっしゃいますが、山道は山の近くの暮らしの楽しみの一つです。

北野からは「灯籠茶屋」という茶屋が山道を30分ほど登ったところにあります。灯籠茶屋の開店は朝5時、そして昼の14時には閉店という超朝型のお店です。近くの老若男女、そして国籍もバラエティーにとんだメンバーが毎日灯籠茶屋での朝食を目指して登っています。飯重視という方のみではなく、トレッキング重視の方も是非この山道と隣りあわせの生活を体験してもらいたいものです。


山道の先には灯籠茶屋が。朝からラーメンも頂きます。
海と山への眺望がある日常

神戸の物件が持つ海や街への眺望の良さは有名です。神戸R不動産で紹介する数多くの物件も海や街への眺望が売りのものが沢山あります。神戸の街は山と海に東西に細長く囲まれており、大多数の物件が南向きです。南向いて海を向くという極めて不動産的には良い地勢です。

でも海や街の眺めも毎日見ると飽きてきます。特に街の眺望、そして遠くに海をという景色は数ヶ月すると日常になってしまいます。私のオススメは山への景色。一部の海が至近距離にあるエリア(塩屋など)以外は、海への距離が遠いです。ですが山側のエリアの北側は密度の濃い山で、緑が極めて至近距離に位置しています。この山を眺める景色は飽きがこないのです。北側向きということで敬遠される住戸もあるのですが、光と空気がキレイなこのエリアでは北向きでも全く問題ないものもあります。


山の緑が至近距離。緑は眺めていても飽きませんね。
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このブログについて

山と海に囲まれた街、神戸に移り住み5年。引越魔だった私が神戸に定住できたのは、この街の居心地がとても良いから。 そして神戸で会社を始めたのも、この街に住み続けられる仕事というのが大前提にあったから。居心地のわけをお伝えして参ります。

著者紹介

小泉寛明(神戸R不動産/Lusie Inc.)
小泉亜由美(神戸R不動産/Lusie Inc.)
西村周治(神戸R不動産/Lusie Inc.)
岩崎大輔(神戸R不動産/Lusie Inc.)

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