僕が31歳で二拠点居住を始めたワケ(2)岩﨑大輔(神戸R不動産/Lusie Inc.) ![]() 左:駅に迫る山の合間にポコポコ家が建つ/右:凸凹路地裏の魅力 「甲陽園」に引っ越しました 結婚して、僕は西宮市の「甲陽園」と呼ばれる町に引っ越した。阪急電鉄・神戸線の夙川駅で単線に乗換をし、山の麓まで行った終点の甲陽園駅が最寄りだ。 ![]() 出典:google map 丸みが愛らしい「甲山(かぶとやま)」がシンボルで、その麓には総面積5.5ヘクタールの「北山公園」や「甲山森林公園」が広がる。甲陽園駅には早朝からハイキングやボルダリングを目的とした人たちが集まり、住宅街とはいえ、リアルな山の顔も併せ持つ。 ![]() 左:僕んちの玄関/右上・右下:マンションの至る所にミドリがニョキニョキ。 新居は、僕ら夫婦と同い年のマンションだった。駅から徒歩4分だが、六甲山を背に田畑に囲まれ、蛙や虫の声が響くのんびりした雰囲気が魅力だった。 ![]() 駅前通り。数は少ないが和洋さまざまなこだわりのお店が並ぶ。 山の麓の小さな町だがお店は充実 その昔、甲陽園には動物園に歌舞伎場、映画撮影所まであったようで、甲陽線が開通してからは料理旅館も増え、行楽地として賑わったそうだ。 ![]() 西宮から神戸にかけての街並みが一望できる「カフェ・ザ・テラス」。 特に、「カフェ・ザ・テラス」へは車でよく出かけた。僕が大学生だった頃は深夜過ぎまで営業していたので、デッキの敷かれたオープンテラスで友達とよく談笑したものだ。残念ながら、男同士ばかりだったのだが……。 ![]() 船坂交差点脇の有馬街道沿いにある梅原さんの直売所は、もはや船坂の風物。裏の畑で採れた有機野菜と、畑に放し飼いで育った鶏の朝採たまごが売られている。 西宮市は地産地消が割と早くから推進されており、市内には生産者の直売所がいくつも点々としている。また、先ほどお話したように貸農園なども充実しているのだ。 ![]() 岩の脇が北山公園への入口。 都会暮らしをしてきた人がトライしやすい移住先 自宅から甲山を西廻りに10分ほど山手へ歩くと「北山公園」の入口があり、そこから30分ほど山道を行くと「北山緑化植物園」内に到達する。岩場のアップダウンもあるが、毎日のアクティビティーとして取り込むにはちょうどいいコースだ。斜面に芝生敷の植物園で休憩すると、ものすごく気持ちがいい。 自然が子育てにもたらすもの ![]() 川の向こうにある保育園へと向かう息子。 少し話は飛ぶのだが、僕には現在4歳になる息子がいる。幼い頃から保育園に通っているのだが、その道中はもっぱら親子のコミュニケーションの場となっている。 ![]() 左:保育園が終わればすぐさま目の前の川へ/右:僕を置き去りにして裸足で駆けて行く。 温かい時期は裸足で川の中を歩く。冷たくて気持ちがいいだけじゃなく、足の裏で直接捉える感覚がクセになり、水から上がった後もデコボコ石や砂地の上をそのまま歩くようになった。 |
URLをコピー
|
PC版 | copyright(c)神戸R不動産 |