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2012.6.27

real kobe life「休日ブランチ・うどん山」

小泉亜由美(神戸R不動産/Lusie Inc.)
 

神戸R不動産を主宰している小泉の妻です。今回から、ときどき私もこのコラムに書かせていただこうと思います。『神戸R生活』と銘打ち、神戸への移住を考えておられる方々、また神戸という街に興味をお持ちの方々に、観光目線ではないリアルな神戸生活をお届けしていきます。不定期ではありますが、様々な風景を紹介したいと思います。

本コラムは、神戸R不動産オフィスがあり、わたしたちが住んでいる北野を中心に展開していきます。読者の方々も『北野で暮らしている想定』『一緒に散歩している気分』で、気軽に神戸生活を感じてください。そして、いつの日か、私達神戸スタッフが愛する『ほどよく都会で、ほどよく田舎、ほどよくリゾートな街・神戸』を訪ねてもらえたら…そして暮らしてもらえたら…という願いをこめて。

今回は、東京R不動産のディレクターY氏一家が1週間神戸に滞在していたときの、ある週末の話をエピソードとして取り上げようと思います。
この辺りの住民が代々こよなく愛する『朝ゴハン』を体験してもらおうと思い、9:00amにオフィス前で待ち合わせをしました。

『休日ブランチ・うどん山』

ふっと目覚めると8:30am 今日もイイ天気だぁ・・・と、のんびりしている暇はない。あと30分後にはオフィス前でY氏ファミリーと待ち合わせだ! 急いでシャワーして出かけないと、おでんが売り切れる。

そしてキッチリ30分後、短パン・ビーサン・ポケットにグイっと1000円札を押し込んだ姿で、まぶしい朝日の中に飛び出した。


山本通り、通称『異人館通り』に面した、神戸R不動産オフィス玄関からの眺め(左)。

『おはよう!』の挨拶もそこそこに、まずは東西に伸びる異人館通りを横移動。Y氏はカンガルーのように胸の前に一歳の息子を抱えたまま、軽快に歩き始める。昨夜は遅くまで塩屋の異人館にライブを観に行っていたはずなのに元気な様子だ。

パン屋から流れてくる香ばしい香りを楽しみながら(神戸にはおいしいパン屋が数多くある)ひたすら西へ。寝起きの体に優しい、アップダウンのない横移動10分。ちょうどいいウォーミングアップだ。


異人館通りは住民が犬の散歩コースなどにもよく使うフラットな道で、現在は電信柱を地中に埋め込む為の工事途中。

そうこうするうちに諏訪山のふもと。朝粥の店が見えてくる。ここは朝8時から昼3時までやっている本格的な中華粥専門店だ。毎度この前で誘惑に(焼豚や飲茶もおいしい)かられるが、なんとか我慢して通り過ぎる…。

そして坂が始まる。でも体も動き出したし、快適に登っていける。


坂を上っていくとまず出会う神戸山手女子中・高等学校。このあたりで、ホタルの観賞会があると聞いたのを思い出す。

学校を過ぎた辺りから次第に山らしい雰囲気になっていく。川沿いを上がっていくのだが、水が透明で清々しい。魚が泳ぎ、沢蟹も見かけるココが、三宮の繁華街からも車で10分程度だという事に(北野のオフィスからは歩いて10分)、いつも不思議な感覚を覚える。


この辺りから『山の挨拶』が始まる。『おはようございます!』すれ違う人同士が声を掛け合う。

きっと山頂まで行くのであろう、しっかりと登山の格好をしている人。この坂をランニングコースにしている人。犬の散歩のために来ている人。顔見知りとのオシャベリが目的の人。私達のように、峠まで登ったところにある茶屋での朝ゴハンが目当ての人。そして、それを走って追い越していく子供達も…。このように様々な人達が行き交うが、誰もが挨拶をしあう。私の好きな、心地いい風景のひとつだ。きっと昔から続いている習慣なのだろう。


神戸には『早朝登山』といって、毎朝健康の為に登山するお年寄りが多く、それは他の山でも行われている。

さて、坂を登り始めて約25分。やっと看板が見えてきた。ここが今日の目的地「燈籠茶屋」


燈籠茶屋到着! この看板を見ると足早になり、お腹がグーっとなるのが聞こえます。今日は何を食べようか。。。

この茶屋は古くから色んな文化や宗教をもつ人々に愛されてきた。今もよく見かけるのはインド人や華僑のグループだ。また世代的にも幅広く、三世代が一緒にいる感じ。元気な子供達もいれば、毎日ココで共に時間を過ごすお年寄り達の姿も。それぞれにとって大切な場所だ。四季折々、様々な想いで人々は山の緑に浸っている。

『今日はターバンを巻いたインド人グループ来てないね』とか話しつつ、とりあえず外のベンチを確保して、店の中へ注文に入る。


大きな木々の下にあるベンチ。まだ客が誰も使っていない場合、こんな風に倒してある。基本、セルフサービスだ。

厨房の前でアレコレと注文する。朝からビールや日本酒も人気だ。ここで、ぼんやり・のんびり呑んでいると誰でも極楽気分になれる。


もちろん『うどん山』に来たからには、うどんは外せない。そして、懐かしい味の中華そばと玉子焼も。

日曜・祝祭日限定の大人気メニュー『おでん』 いつも10時前後で売り切れゴメン!!

今日は充実した『おでん』が食べられるので幸せだ。少し出遅れると売り切れる。この前なんて、おでん鍋の底を掻き回し探してもらって見つかったのは、たった丸天2個だった…。


その他のメニューも色々ある。これは、インド人直伝というミルクティと炭焼トースパン。

神奈川から神戸に引っ越してきたKファミリーもきっと大好きになるだろうから、次回誘ってみよう! などと考えながら、山道を下り北野へと向かった。

思いっきり山の緑に浸る休日のブランチは、神戸らしい風景のひとつ。澄んだ空気と、旅した時のような朝ゴハンを味わえる、徒歩25分圏内の魅力的なリゾートだと思います。


北野から歩いて25分程度の距離。神戸にお越しの際には、四季折々の風景と茶屋を是非お試しください!
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このブログについて

山と海に囲まれた街、神戸に移り住み5年。引越魔だった私が神戸に定住できたのは、この街の居心地がとても良いから。 そして神戸で会社を始めたのも、この街に住み続けられる仕事というのが大前提にあったから。居心地のわけをお伝えして参ります。

著者紹介

小泉寛明(神戸R不動産/Lusie Inc.)
小泉亜由美(神戸R不動産/Lusie Inc.)
西村周治(神戸R不動産/Lusie Inc.)
岩崎大輔(神戸R不動産/Lusie Inc.)

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