自分の暮らしは自分でつくる・FARMHOUSEプロジェクト、はじめます。小泉寛明(神戸R不動産/有限会社Lusie) 自産自消を可能にする新築の家づくりプロジェクトをスタートさせます! ![]() 今回計画してみたFARMHOUSEのイメージ図。 家の前で農業して自給するのに適した物件がない 神戸R不動産では、神戸周辺各地にある膨大な不動産データベース情報の中、丹念に個性的で味わいのある物件を探し、紹介してきました。代表である僕も自分自身がその物件に住むとどのように感じるのかということに興味があり、実験と称し、いままで50回弱引越しを繰り返してきました。最近は、神戸山側の大きな外国人マンションをシェアして住んでいます。あわせて数年前から神戸市北区淡河町という場所に拠点を持ち、畑作業をできる場所を確保し、2拠点居住にもチャレンジしてきました。 ![]() 不動産と農業、当初はかけ離れた分野だと思っていたが、昨今親近感を感じる分野になってきた。 神戸市北区の淡河町で農業スクールを4年前から始めたこともあり、自分自身も畑の一角を使って野菜づくりを細々と行ってきました。そこで気づいたことは、農村であっても家と畑の場所が分かれている場合が多いということ。僕の畑は、拠点から歩いて1分程度の場所にあるのですが、畑に入るには長靴をはいて長袖長ズボンをはいて防虫対策を完備して作業するのが農村では通例です。また、鍬(くわ)やスコップ、一輪車、草刈り器、堆肥等も段取りも含めて畑の場所へ用意を完璧にして移動しなくてはなりません。イコール、家から出て、農作業するぞ!って本気モードになり、準備をして、それなりに覚悟をして作業しないといけないわけです。 ![]() いつも作付けしている淡河町の畑。手前部分が僕がやっている畑です。奥に見える建物が拠点のケハレ。 夏作は、ピーマン、なす、オクラ、きゅうり、じゃがいも、しょうが、さといも、つるむらさき、たまねぎ、とうがらし、冬作は、きゃべつ、白菜(失敗しましたが)、大根、ほうれんそう、各種ネギなんかをつくってみました。で、それなりに収穫できたのは出来たのですが、理解してきたこともあります。じゃがいも、さといも、しょうが、きゃべつ、など長期間、畑で寝かしてつくるものは、今の畑でも全然良い。 ![]() 淡河町で我々の拠点としている建物。こちらは農業スクールの拠点として使っているが、かなり大きな建物。 物件がないならつくろう、から始まったプロジェクト 家が大きすぎると、リノベーションに関わるコストも大きくなります。また、昨今、家を建てる人、買う人の傾向を聞いていると、家は小さくて良いと思っている人が多いようです。僕もタイニーハウスに住みたいなという願望もあります。小さな家にひっそり住みたいと思っている人も多いはずです。しかし別荘ならタイニーハウスでも良いけど.....ちゃんと住む家ならタイニーハウスではなあ....などと妄想していました。今までR不動産ではリノベ前提の物件を主に取り扱いしてきたわけですけど、不動産市場にそんな物件がないなら新築でつくることを考えてみようと、このプロジェクトがスタートしたわけです。 ![]() 当初敷地に計画をたててみた概念図。 試しに土地を買い、その土地の上にモデルプランを計画してみました。計画に際して考えてみたベースとしての建物は、その地域の風環境、太陽の動きが計算された環境配慮型設計の概念が取り込まれた50平米から70平米ぐらいのハコであること。冬は太陽の光を取り込み、暑い夏は太陽の光が室内に注ぎ込むのを避けるようにデザインされており、風が自然に流れこむように設計されている。薪ストーブや太陽光パネル、井戸水などの利用が計画的に組み込まれている。そんな普遍的な機能をもったワンルームの家、それを地域の風土を理解していて信頼と実績がある地域工務店に計画段階から相談し、建ててもらう。そんな考え方の家が良いなと思い計画を進めました。 FARMHOUSEのモデルプラン 庭はすべて自分でつくるという考え方にしています。庭の地面、排水、果樹、畑、フェンスといった要素は、まずは自分が住み始めてからゆっくり時間をかけて整備していきたい。完成されていないものを住みながら少しづつ完成度あげていく、そうして暮らしを自分で作れる方が楽しいと思うからです。 ![]() 土間キッチンと畑が家の中心機能。その生活を楽しむ家。食とエネルギーが自給できればなんとかなるだろう。 家を手に入れるには、お金が必要です。古家を買ってリノベーションしたとしても、同様。ご存知のように住宅ローンという制度があり、住宅ローンを使える方であれば新築だったとしても月々のコストは抑えて住宅を購入できます(住宅ローンを使うということに関しては賛否両論ありますが、それは別議論として)。住宅ローンで新築の家を買う時に重要なことは、自分が売りたいと思った時に、ちゃんとした値段で売れる家なのかがポイントです。そのためにも器は特異すぎず普遍的な造りでありながら、内部は趣きのある家をきっちり自分仕様で育てていく。そんな家を月々の支払いが10万円程度で手に入れるなら3500万程度の土地・建物含めた予算が組めます。 自産自消の家 FARMHOUSEプロジェクトに良さそうな土地情報 |
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