美学の執念

「こんなマンション、見たことない。」現地を訪れて、思わずこぼれた一言がこれでした。

まず目を奪われるのは、堂々たる外観。壁一面に惜しげもなく積まれた大谷石。あのフランク・ロイド・ライトが、旧帝国ホテルやヨドコウ迎賓館に用いたことで知られる名建材です。

中に入ると、さらに驚きが。エレベーターは、なんと20人乗り。各階に駐輪スペースがあり、自転車をそのまま部屋の階まで運べるのです。

このマンションのコンセプトは、「住む人のスタイルを尊重すること」。

玄関はなく、バルコニーから室内へ。
天井高は約2m90cmで、室内にも大胆に使われた大谷石。見た目のインパクトはもちろん、調湿・空気清浄・保温の効果をもつ、“呼吸する素材”。床には耐久性の優れたアイアンウッド（通称“鉄の木”）を使用。段差のないフラットな床が、内と外を自然につないでくれます。

とはいえ、この“何もない”余白をどう使うかは、住む人次第。
収納や照明は最小限、空間も決して広くはありません。バス・トイレ・洗面は一体型。お風呂は室内から丸見えで、床もなんとフローリング（耐水性は問題ありません）。潔いほどに開かれた造りに、正直、好き嫌いは分かれるかもしれません。

でも、ハマる人には、深く刺さる。
素材は本物、空間はニュートラル。自分の感覚で、自分の暮らしをつくりたい人にこそ、見てほしい。

画一的なマンションに物足りなさを感じていたあなたへ。「ここでなら、まだ見ぬ暮らしが始められる」そう思わせてくれる物件です。

【Aタイプ】ミニマムな一人暮らしにオススメ
306・308・403・406号室
1R｜面積：35.1〜35.8㎡｜賃料：12万1,000円〜12万200円｜共益費：10,000円

【Dタイプ】カップルやご夫婦、住居兼事務所にも
302・401号室
1LDK｜面積：72.3㎡｜賃料：22万1,000円〜22万2,000円｜共益費：10,000円