押部谷の森に暮らす

森の中の小さな平家。畑ができて見晴らしが良く、四季を感じながら自分らしい暮らしを作る。里山エリアほどの不便さもなく、町が近いならなお良しといった、ある意味贅沢と感じちゃうような物件がありました。

場所は神戸市西区の押部谷エリア。最寄り駅からは15分ほどの距離。階段を登った先に現れるこぶりでかわいい平家。建物の前後に広めの畑スペースも付いてきます。森の中にひっそりと佇んでいる感がたまらなくかわいくて、映画のワンシーンに出てきそうな感じ。

間取りは広めの土間玄関と和室二間、洋室とキッチンといった2DK的な間取り。現オーナーが内装はDIYで改修済み（キッチンやお風呂などの水回り設備は動作未確認のため入替が必要になる場合があります。）ですが、せっかくなら自分好みにアップデートしてもいい。玄関の木製引き戸や物入れの扉などの建具は動かなかったり閉まらなかったりしますので調整が必要です（建物の傾きが見受けられます）。趣があって素敵なのでできることならそのまま使いたい。浴室はレトロなタイル貼りで広いですが浴槽は小ぶりのため入替もあり。

個人的なお気に入りのポイントは日差しがたっぷり入る縁側。景色も抜けていますし夏場は窓を全開にして森の空気を取り込みたい。元々のオーナーはお茶の教室に使われていたそうで、和室や縁側の設備の名残があります。庭に植る桜の木や草花の四季を感じながらお茶を立てるとか最高ではないでしょうか。遠くの山々を望む眺望に加え、手前の方には神戸電鉄の車両基地も見えます。こっそりと鉄道好きの方にもおすすめしたい。

ネックとなるのが駐車場が無く、近隣にも月極駐車場はありません（堀込駐車場を作る場合の予算感は約500万程度が目安です）。現オーナー曰く、隣家の方の好意で一時的な駐車スペースは貸していただけるかもしれない、とのこと。エリア的にお隣さんや地域との関わりを楽しめる方向けになります。また敷地には様々な木々や斜面地も含まれますので必然的に管理もそれなりの手間がかかると思います。そういったネガティブ面も含めて森の中にひっそりと佇む平家と畑に魅力を感じちゃう方はぜひ。