古屋へと誘うアプローチ

小高い丘の上の古屋へと続く石段のアプローチ。ちょっと違う世界へと導いてくれそうな風景です。

長田区丸山といえば、高低差のある土地に所狭しと住宅が並んでいるイメージですが、このエリアの住宅の敷地はかなりゆったりとしている。家屋をぐるっと回った裏手の勝手口から出入りをすると平坦で敷地内駐車も可能です。

内装は歴史を感じる和の空間とクラシックな趣の洋室が入り混じっている様子。蔵のむき出しの梁は年代を感じさせる圧巻の迫力です。どの部屋の窓からも優しい光が差し込んでいて、その温かさに包まれているような古家。建物の周りの樹木が手入れされ、再び販売開始となりました。切り開かれた景色には、神戸空港の滑走路が遠くに見えます。

以前は木々が生い茂り、森の中のような雰囲気だったのですが、木々をバッサリと伐採すると、見晴らしと日当たりが生まれました。果樹を目一杯植えて季節ごとにその実を頂くなんてどうだろう。お庭を手入れして野菜を育て、食卓のそばではハーブを育てて料理に加えたい。もう一度自らの手で自分好みの外構に整えていく楽しみもありそうです。

山麓バイパスの麓、三宮・元町方面や北区・西区への車でのアクセスはもちろん、ラッシュ時にはおよそ5分に1本、神戸駅から高速長田を経由し付近を巡回し神戸へと走る神戸市バス4系統の最寄りのバス停から徒歩2分、公共交通機関で通勤する方にも案外便利なようです。

斜面に立ち並ぶ民家、点在するレトロな風情の家屋に心躍らせながら町を歩いてみと、川辺の空き地で畑を楽しんでいる人の姿や、譲り受けた空き家を改修して地域に開かれた場所へ生まれ変わらせ楽しむ人たちの笑顔に出会えました。新たに建てるより守るほうが難しいかもしれないけれど、それとはどこか違う、理想の暮らしへとじっくり歩みを進めたい方の手へお繋ぎしたいまちと古屋のご紹介です。

※当物件は地盤沈下による傾きがございます。