2018.4.27 |
Rトピックス KITANOMAD始めます。小泉寛明(神戸R不動産/有限会社Lusie) local food hub, shared office , outdoor fitness & art。新しいローカルをつくる拠点を、神戸・北野坂で立ち上げました。5月から本格稼働。名前は「KITANOMAD(キタノマド)」。ぜひお立ち寄りください。 ローカルに眠っている仕事はたくさんある 「LOCAL(ローカル)」という言葉がさまざまなメディアや活動の中で使われ、多くの人々の関心が「ローカル経済」という概念に向けられていると言えます。「real local」や「eat local kobe」というサイトを運営する我々もそうした動きに関心を寄せている一人でもあり、ローカル経済づくりに寄与できるようなことができないか、微力ながらも考え日々活動しています。 神戸の大企業の担当者の方にクリエイティブ部門の仕事について「なぜ近くの人に仕事をお願いしないのか?」と聞いてみました。すると答えは、「神戸にお願いしたい人がいない」と。先ほどの神戸市さん分析の通り創造産業(クリエイティブ産業)は、この数十年の期間を経て、かなりの人が東京や大阪に流れていった印象があります。 EAT LOCAL KOBEと共に、新しいローカル経済の拠点づくり また、別の視点ですが、「なぜ我々は遠くの地域から大量流通網で運ばれた野菜を買い、近くにいる農家から野菜を買わないのか?」。言い換えれば、「なぜ我々の社会はなぜ近くの人から野菜を買う方が高くつくような仕組みになってしまったのか?」 そしてこの度、シェアオフィス・移住者のための事務所を移転し、EAT LOCAL KOBEの拠点づくりと合流させ、これまでよりもより強く「新しいローカル経済の循環づくり」を目指し、複数の事業者・フリーランサーによるシェア拠点「KITANOMAD」をオープンする運びとなりました。 KITANOMADを構成する要素1:local food KITANOMADは主に3つの要素で構成されています。そのひとつが「EAT LOCAL KOBE FARMSTAND」。前述のファーマーズマーケットでは「ほぼ毎週」神戸産の野菜を買ってもらえる機会づくりを行ってきましたが、こちらでは、神戸産野菜や丁寧に手作りされた食品を「毎日」手にいれられる場作りにチャレンジします。できる限り農家さんから野菜を買い取り販売、また調理したものを食事スペースで提供することにより、ローカルな生産者がつくる野菜を買い取り・余すことなく使い切る循環の仕組みをつくり、若いこれからの農家を支えることが主目的です。同じ建物内、1Fのカフェ「DINING SOCIAL」では、FARMSTANDに集まった神戸の野菜を使った本格的な料理を楽しんで頂けます。 これから施設内の賃貸区画を食事業者のアトリエとして募集するのですが、そこでも、できる限り神戸の食材を使ってもらい野菜や食材を加工することにより多くの神戸の農家さんの野菜を買い取り、神戸の農家を支えてもらえればと思っています。 KITANOMADを構成する要素2:outdoor fitness 2つ目は2Fに入るアウトフィットネスクラブ「毎日登山」です。兼ねてからスポーツへのアクセスし易さが神戸の街の圧倒的な資源だと感じていました。家の裏には山があり、すぐ山登りしたり、トレイルランする環境がある。海に行こうと思えば、電車や車で20分も行けば目と鼻の先。しかし、ある人の「実際に山や海を使おうとする人は少ない」とのコメントに思わず頷いてしまいました。灯台もと暗し、この資源を十分に堪能できていないのかもしれない。そんなことを考えていた矢先、ひょんな出会いから、KITANOMADでは、株式会社BEACH TOWNさんにトレイルランニング兼ヨガクラブを運営して頂けることになりました。大手スポーツクラブに入って運動するのも良いけど、「毎日登山」は地元の山を再発見し、多様なインストラクターのもと、毎日運動をして、体をリラックスさせようという施設です。 KITANOMADを構成する要素3:shared office 3つ目はシェアオフィスです。新しいシェアオフィスは、旧来のスペースから面積が約3倍になりました。共用部スペースも充実し、とても心地よいコモンルームと北野坂を望むバルコニーがあり、自分自身もここで仕事をするのを気に入っています。シェアオフィスも募集を本格的にスタートしましたので、ご覧ください(シェアオフィスの募集ページはこちら)。 ここ「KITANOMAD」は複数の事業者やフリーランサーによるシェア拠点です。農業や食関連施設、トレイルラン・ヨガクラブ、のみならず、アーティストのアトリエや、本屋兼ギャラリー、写真スタジオなども入居しています。また、入居している人々やその組織に帰属する人々の多くは、それぞれが独立した事業者であり、さまざまな形のギブアンドテイクな状況で仕事をしています。例えば、FARMSTANDのスタッフはみんな副業を持ち、コーヒー職人もいれば、料理研究家、ライター、そして農家もいます。すでに自分の形が確立した事業者もいれば、まだ今後の方向を模索中ここを一時的な宿り木にしている人もいます。シェアオフィスには大企業を辞めて、独立したての人もいます。 新しいローカルの動きを発見し共有するきっかけとなる場 KITANOMADオープン前の告知コラムでも書きましたが、専門分野や職種は違うけれど同じような価値観を持つ人たちが一緒に働いたり過ごしたりする中で生まれる多種多様な刺激が、それぞれの意識をより覚醒させ、新しい“うねり”をつくり出すと感じています。また、面白い人材が集まることによって、新しい経済のかたちも形づくられるのではないかと確信しています。それを私たちは「コーポラティブ・エコノミー(共同組合的な経済)」と呼びたいと思います。 日々食するものを知り合いの生産者から買い、ローカルの生産者を支えたい。 KITANOMADのオフィシャルサイト |
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