昨年11月に神戸R不動産の7周年を記念して「暮らしを自分で組み立てたい人のためのミニガイド」という小さな冊子を制作しました。今回から3回にわたりコラムで内容を公開していきます。
神戸R不動産が生まれたのは、2011年春。以降、物件紹介を通じて、たくさんの面白いお客さまとの出会いに恵まれてきました。
その後、どのように暮らされているのだろう? ご満足いただいているのだろうか?
ずっと気になっていた事を確かめたくなって、ドキドキしながら数人の方にお会いしてきました。
自分の暮らしは、自分で組み立てる。
神戸でよく見られる、山際にある住宅街の風景。こういった場所からは海が一望できる場合が多く、海と山が近い神戸ならではの光景と言える。 取材で発見したのは、僕たちの想像を超えた視点で“暮らしを自分で組み立てる”みなさんの姿。
常識にとらわれない鋭い視点と自由な発想で、自分にとって心地いい暮らしを自ら創り出すこんな人たちがもっと増えて集まってくれば、街はより楽しくなるに違いないと思いました。
僕たちは“暮らしを自分で組み立てる人”の良きパートナーであり続けます。また、そういった人を集め、街を楽しくするサポーターでありたいと思います。
このミニガイドが、あなたの暮らしを変えるささやかなきっかけになりますように。
マーローさん、浅羽さんご夫婦の場合
西宮市甲陽園エリアにあるマーローさん・浅羽さんご夫婦の家では、毎週のようにパーティーが開かれている。 西宮市甲陽園。山際の高級住宅街というイメージがあるこの場所に、狙い目の庭付き洋風平屋があった。
この家を購入したのは、ともに大学で英語講師を務めるポール・マーローさん、浅羽真由美さんご夫婦。駅近マンションを検討されていたが、パーティーを開くのが好きだというご夫婦の話にピンときてこちらの物件を紹介したところ、なんと15分で即決だった。
外観。センスの良さがうかがい知れる肩の力の抜けた空気感が漂っている。 その後、話はトントン拍子に進み、リビングの改装を経て引越されたのが2014年。オープニングパーティーにお呼ばれして、たくさんの人が集まる様子を見て「想像以上にハマってる!」とうれしくなったのが、まだ記憶に新しい。
もともと、約束していなくても家に遊びに行けるような、コミュニティー感の強い場所で暮らしたいと考えていたおふたり。引っ越してすぐのオープニングパーティー開催や、散歩中に出会った人を積極的に家に招くなどして、1年足らずで自らコミュニティーを作ってしまったそうだ。
内観。天井を抜き、梁の美しさを活かすようにリノベーションされている。 「仕事帰りに立ち寄れる居酒屋が近所にない」と困っていたものの、知り合いが増えてからは、帰り道に出会った人を誘って飲むようになり、今では自宅やご近所が居酒屋状態。
今回、取材で久しぶりに訪れると、庭に素敵なウッドデッキが造られていた。「すべては飲むため(笑)」と陽気なおふたりは、きっとどこに住んでも居心地のいい環境を作ってしまう暮らしの達人に違いない。
【POINT】
“無いものは自分で作る”というDIY精神で、コミュニティーも作れる。
所在地:西宮市甲陽園エリア
最寄駅:阪急甲陽園駅
面積:建物/94.48平米
改装費:非公開
次回もお楽しみに。
(写真=平野愛、取材・執筆=則直建都)
現在募集中の西宮市の売買物件(2018.10.06 現在)
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