前回に引き続き、鶴甲団地再生プロジェクトについてご紹介。既にお住まいの方に住 み心地をインタビューしてきました!
神戸すまいまちづくり公社による鶴甲団地再生プロジェクトの一環として、2017年春頃から住戸販売がスタートする予定の、リノベーション団地分譲プロジェクト。
前回コラムでは、家賃6万円の感覚で購入できる中古団地×リフォームの魅力について、簡単なローンシミュレーションと共にお伝えしました。
今回は既に鶴甲団地(*)に住まわれている3組のご家族に、実際の住み心地についてインタビューした内容をお届けします。また、実際に販売する鶴甲団地14号棟の物件を使ったイベント「ペイントパーティー」についてのお知らせや、気になる価格の発表もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
*神戸市灘区の山側、六甲山の麓に位置する団地。最寄り駅の阪急六甲駅からはバスで15分、団地のすぐ近くに六甲ケーブルの駅があります。
夫婦ふたり暮らしの住み心地
鶴甲団地の物件を購入し、DEN PLUS EGGでリノベーションされた藤原さんご夫妻。摂津本山で花屋「knospe」を経営されています。 1組目は、物件購入後に今回のプロジェクトで設計・施工を担当するDEN PLUS EGGにリノベーションを依頼した、藤原さんご夫妻。摂津本山で「knospe」という花屋を営んでいるおふたりに、鶴甲団地の住み心地について伺いました。
─ こちらに越されてきたのはいつですか?
2014年の2月です。
─ 古い間取りの状態で購入されたのでしょうか?
はい。扉やお手洗い、システムキッチンなどは新しいものが付いていました。そこからリノベーションして、ここ(インタビューしている部屋)が2部屋だったのをつなげて1部屋にしたんです。あとは、床も無垢にしたり、キッチンはタイルを貼って扉も変えました。
─ ちなみに、何が決め手になったのでしょうか。
1階ということと、間取りで決めました。年をとってからのことを考えてあえて1階に。あと駐車場が目の前というのも魅力的でした。でも今思えば、上の階の方が階段を使うので足腰のためにはいいかもしれませんね(笑)。この棟は、隣りの棟との間隔も広いので圧迫感も特にありません。
鶴甲団地を選んだ理由
タイル張りにリノベーションされた素敵なキッチン。 ─ 鶴甲団地を選ばれた理由は?
先輩が住んでいたのと、価格、六甲という地域性、神戸市公社の分譲だから建物がしっかりしていると聞いたのと、神戸大学があるので環境が良さそうだなと。ローンを組まなくても買えるくらいの価格は魅力的でしたね。あと、実は神戸R不動産の団地コラムを見ていたんです。それも鶴甲に引っ越しした理由のひとつです。
─ 神戸大学が近いのはメリットですか?
はい、人通りがそれなりにあって安心できますね。それに、学校があるのでバスの本数も多いと思います。それでいて、学校が近いエリアは比較的閑静でもあります。あと、以前中央区に住んでいたので、静かな環境に惹かれたというのもあります。
緑色の部分が、関西の有名国立大学である神戸大学のキャンパス。 ─ 2年住まわれてどうですか? イメージ通りでしょうか?
そうですね、イメージ通りで環境が良くて気に入っています。ただ、これも予想通りでしたが、その分駅まで遠いのがやっぱり不便ですね(笑)あと、夜に買い物したくなった時は、市街地まで降りないとダメなのも……。コープさんは20時まで開いていますけどね。
─ 普段の移動手段は何で?
バイクと車です。バスも使うのですが、最終が早いので。あとちょっと高いかな。
─ バスを使って生活されている方って結構多いですか?
はい、多いですよ。2ルート通っていて、10分おきくらいに来るので便利だと思います。結構時間通りに着きますし、阪急・JR・阪神すべてに行けますし。
朝夕の散歩が気持ち良い
藤原さん宅は1階ですが、日も差し込んできて明るい印象を受けました。 ─ 山に遊びに行くことはありますか?
中央区に住んでいた時は六甲山によく登っていたんですけど、こっちに移ってからは登らなくなりましたね。登るだろうと思っていたんですけど、こちら側は斜面が急で心が折れました(笑)
─ 有馬・三田方面は行かれますか?
はい、親戚が畑をしているので。西脇が実家なのでそっち方面へもよく行きます。有馬は車ですぐって感じでしょうか。団地のすぐ裏に有料道路の入り口があるので行きやすいですよ。
─ 鶴甲に移ってきて、意外と良かったことはありますか?
散歩ですね。朝とか夕方に散歩するのがすごく気持ち良いです。空気がいいですし、鳥の声が聞こえたりして。スズメとかはあまり居なくて、山の鳥って言うんでしょうか、見たことないような鳥がいますね。あと、自然が近いので季節を感じるようになりました。夏は涼しくて、避暑地みたいって言う友達もいました。
─ 鶴甲でのコミュニティー感というか、ご近所とのお付き合いはどんな感じですか?
ここに住むきっかけになった先輩や、カフェをしている友人とは、たまにお互いの家に行って食事会をしたりしています。
─ 鶴甲に住んでいる人のうち、年配の人と若い人(40代まで)の割合はどれくらいでしょうか?
年配の方も多いですが、若い方も多いですよ。学区が良いので、お子さんが通学の間だけこの辺りに住む人も多いみたいです。割合でいうと、年配の方が7割で若い方が3割くらいでしょうか。ある程度年齢が行くと出ていかれるみたいですね。50〜60代がいないような気もします。若いか、年配かというか。お隣同士で面倒を見ていくような取り組みがあるのですが、それがもっと発展していくといいですね。コミュニティーづくりというか。
─ 今日は貴重なお話、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
子育て家族の住み心地
2組目、3組目は鶴甲町のマンションにお住まいの豊久奈緒さんと、ご友人で鶴甲団地に暮らす荒木賀弥子さんにお話を伺いました。幼稚園や小学校に通われる小さなお子さんがいる家庭から見た、鶴甲の住み心地はどうなのでしょうか。
インタビューにご協力いただいた豊久さん(右)と荒木さん(左)。 ─ 鶴甲に住まわれてどれくらいになりますか?
豊久さん:ちょうど11年になります。マンションのモデルルームを見て、主人が気に入ったからですね。鶴甲のことは全然知らないまま越してきました。
荒木さん:私は10年です。子どもが生まれて、子育ての環境について考えているときに、鶴甲に住んでいる知り合いの家に遊びに来て、団地だけど住みやすそうだなと思ったんです。
団地に隣接する鶴甲公園にて。周囲に大きな道がないため、安心して遊びに行かせられるそうです。 ─ 住み心地はいかがですか?
豊久さん:子育てにはいいと思います。繁華街が近くなくて、治安も悪くないので。あと、住宅街に入れば大きな道路がないのも安心です。小学生になれば、公園まで毎回ついて行くこともないですね。阪神間の住宅街で子どもを安心して遊びに行かせられるところって意外と少ないと思います。
鶴甲公園ではたくさんの子どもたちが遊んでいました。 ─ 地域イベントについて教えてください。
豊久さん:小学校で夏祭りや餅つきとか、秋にはふれあい運動会があります。小学校の運動会とは別にある、地域の運動会です。小学校のPTAとか、地域の野球チームとかサッカーチームも関わっていてお手伝いしに行ったりしますね。
荒木さん:あと、春には公園でふれまち(*)主催のパークフェスティバルがあったり。フリマとかをするんですけど。
*鶴甲ふれあいのまちづくり協議会。鶴甲地域福祉センターを中心に年間行事やクラブ活動などを主催されています。
─ コミュニティーづくりがしっかりしている地域なんですね。
豊久さん:そうですね。ふれまち主催のイベントは結構多いですね。お手伝いも面倒って思うほど多くないのでよく参加しています。親子一緒にご近所の方と交流できる良い機会でもありますし。
─ 本日は貴重なお話、ありがとうございました。
豊久さん、荒木さん:ありがとうございます。
いかがでしたか? 実際に鶴甲で暮らす3組のご家族のお話から、鶴甲での生活を思い描いていただけたでしょうか。前回コラムのお金のシミュレーションに続き、今回のインタビューを読んで暮らしのシミュレーションをしていただけたら幸いです。
ペイントパーティーを開催します!
以前開催したペイントパーティーの様子。 今回販売する、鶴甲団地14号棟の部屋でリノベーションの塗装工程を体験していただけるペイントパーティーを来年、2017年1月15日(日)と21日(土)の2回開催します。実際に物件をご覧いただいたり、鶴甲の雰囲気を知っていただける良い機会でもありますので、ご興味のある方は下記概要をご確認の上、ふるってご参加ください。
■ペイントパーティーの概要
※イベントは終了しました。ありがとうございました。
日程:2017年1月15日(日)と21日(土)の2日間
時間:13:30から(16:30頃解散予定)
会場:神戸市灘区鶴甲4丁目4-14 鶴甲団地14号棟501号室
(阪急六甲駅から16系統・36系統で鶴甲4丁目のバス停を降りてすぐ)
内容:13:30から、簡単な団地のレクチャーと塗装のワークショップを2時間ほど行います。ワークショップのあとに気軽な雰囲気の懇親会も予定しています。
参加費:500円
募集人数:10名
協賛:ROOMBLOOM(日本ペイントホールディングス株式会社)
* 当日は直接現地までお越し下さい。
* 実際に塗装をされたい方は、汚れてもいい服装でお越しください。